忍者ブログ

鉱物が好き、石が好き、ルースが好き コレクションしたり、アクセサリー自作したりしています
04 2025/05 1 2 34 5 6 7 8 9 1011 12 13 14 15 16 1718 19 20 21 22 23 2425 26 27 28 29 30 31 06
RECENT ENTRY RECENT COMMENT
[05/13 NONAME]
[05/13 NONAME]

05.01.11:17

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 05/01/11:17

02.20.19:34

指輪物語

「自分の心の赴くままにして
人に誉められるものは少ない」

この言葉は、指輪物語の中の一節です
準主人公ともいえる、アラゴルンが
セオドン王の混迷をいさめ
共に、戦いに赴こうとしている場面で
セオドン王の姪の姫であるエオウィンに言う言葉です

エオウィンは、アラゴルンに一目ぼれし
共に戦いたいと申し出ますが
あなたには、姫として、この城や
セオドン王の留守を守る役目があるだろうと
アラゴルンにいさめられます

それに対して、エオウィン姫は
自分ばかりが、年寄りや子供の世話を押し付けられ
この薄暗い城で、女だからという理由で
朽ち果てていくのは、差別だと反論します
あなたに、この城で年をとり
武勲を立てる機会も与えられず
朽ち果てていく、私の気持ちなどわからないと
アラゴルンをなじります

その姫に、アラゴルンが言うのが
上の言葉です

それに対して
「あなたは、思うままにして
武勲を立て、みんなに尊敬されているじゃないか」と
反論するのですが・・・。

これを読んだとき、私は高校生でした
なので、エオウィン姫の言葉が良くわかりました
女だからと、活躍する機会が奪われるなんて
耐えられないと考えるほど
私も若かったので。

ただ、それと同時に
アラゴルンの言葉も心に染みました
活躍している人がみんな
ただ、自分が好きなことだけを
やってきたわけではないこと
他人から見れば
うらやましい地位にあっても
日々の糧を得るために働くということは
外からはわからない苦しみもはらんでいること。

このときのアラゴルンも
エオウィン姫からみれば
思うままにして
栄誉を手に入れていると見えたのですが
真実は、愛するアルウェン姫との甘い日々を
魂を引きちぎられる思いで終わらせて
死をも覚悟した
勝機の見えない絶望的な戦いの中に
自身の王としての使命感で
ひとつひとつできることをやってきた
その結果にすぎなかったのです。

それを誉められることは、彼にとっては
どうでもいいことだったのです
ただ、アルウェン姫に再び会えることだけを
心の支えにして。

結局、エオウィン姫の心には
この言葉は染み入らなくて
姫は、男装をして、兵士の中にまぎれて
戦いに出て行ってしまいます
アラゴルンはそれを知りながら
見て見ぬ振りをします

戦いの中で
厳しい現実を知り
姫もやっとわかるわけですが。

映画の指輪物語は
こういったサイドストーリーは
すべて省略されていますが
ほんとうは、サイドストーリーが
いいんですけどね。
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら