05.09.07:33
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11.28.02:55
今日は緑の石
最初の緑の石は、グリーンアンバー(琥珀)です
緑は加熱物が多いようです
これも、プロポーションが綺麗すぎるので
加熱物かもしれませんが
その代わり、宝石のようにピカピカ光ります
マダガスカル産フックサイトインクォーツ
フックサイトというのは、クロムにより緑色になった雲母のことです
マダガスカル産は、特有の綺麗なミントグリーン(若草色)の
フックサイトが含有されているので有名です
このフックサイトのせいで、石全体が明るい緑に見えます
こちらは、普通のフックサイトインクォーツ
アベンチュリン(きらきらしないほうの)といっていいぐらいの感じです
この緑がもうちょっと多くなって、不透明感が増したものは
インドヒスイ(アベンチュリン)として流通していますね
インドヒスイの緑色もこのフックサイトによるものです
本来はフックサイトを含んでキラキラするクォーツを指して
アベンチュリン(グリーンアベンチュリンクォーツ)と呼んだのですが
産出量が少ないため、フックサイトを含むクォーツアイト(珪岩)が
アベンチュリンまたはインドヒスイとして流通しています。
クォーツァイトというのは、クォーツ(石英)質の鉱石が
地下のマグマによって変成作用された岩石のことで
岩石なので、均一なものが、たくさん取れます
いまでは、アベンチュリン=インドヒスイ=グリーンクォーツァイトといってもいいくらい、この岩石が流通しています
こちらが、本当のグリーンアベンチュリンクォーツです
↑で書いたような事情のため
こちらは、わざわざ「リアルアベンチュリン」という名前で
流通しています
濃い緑色の中に、フックサイト(雲母)のキラキラがはっきり見えます
アクチノライトインクォーツです
中に入っている針状の内容物が良く見えるよう
少し透過光ぎみに光を当てて写しています
この針状のものが、アクチノライト(緑閃石)といい
ネフライト(軟玉)を構成する鉱物でもあります
ブルールチルやグリーンルチルの名前で売られていることもありますが
正確にはルチル(金紅石)ではないので、間違った名前です
針状物質のことをルチルというと思っている人もいますが
ルチルというのは、れっきとしたひとつの鉱物の名前です
なので、ルチルを含んでいるクォーツだけがルチルインクォーツなのです
ちなみに、ブラックルチルといわれているものは、
トルマリンインクォーツです
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